2024.06.01
IRONMAN70.3Hawaii(ハワイ島)
参加者:石坂(レポート)
こんにちは。
レースレポートはこれが初めてとなります。
元々はIRONMAN70.3Hawaiiには昨年出る予定でしたが、諸事情で行き先をケアンズに変更したため、DEFERRALという制度を使って1年延期しての参加でした。
とはいえ5万円相当の出走権のためにその十数倍の費用をかけて行くべきなのか。
正直迷いましたが、家族サービスと自身の(遅めの)慰労旅行を兼ねるとの位置づけとし、1ヶ月前に参加を「決断」しました。5年ぶり2回目の参加です。
ツアー費用もさることながら、やはり円安影響も含めて現地の物価は高いですね。リゾート地ということもありますが、持ち帰りのピザ1枚4000円、レストランでは料理1皿4000円、空港では水1本が500円(買いませんでした)など。平均的には日本の2~3倍です。ただビールは1.5倍程度でした。
さてレースは私が泊まったフェアモントオーキッドホテル前のビーチからスイムスタートします。
このホテルが、事務局も入り周囲にスタート/トランジット/フィニッシュが配置された拠点となっています。
朝、トランジットでバイクに水と補給食を装填しスイム会場へ行くと、沖のブイを撤去する作業が行われています。
アナウンスではスイムを750mに短縮するとのこと。岸から見る限り波はそれほど高くはなく、この程度で短縮とは海外では珍しいな、と思いつつ周囲の流れに身を任せます。
レースは20分遅れでスタート。2名が5秒おきに出るローリングスタートです。
計算上、1分に24名、10分に240名。1000人以上が参加するので最後の人が出るまで50分ぐらいでしょうか。
私は真ん中より後ろに並んだので、30分ぐらいかかりました。なおスタート前は一律試泳なしという大胆さ。
私が見る限り入水後にトラブルに見舞われた人はいないようでしたが、あまり真似すべきではありませんね。
私も慎重に入ったこともあり、スタート直後は問題なく泳げます。しかし小さな湾の外に出た途端に状況は一変。右から左への潮の流れと大きなうねりで思うように泳げません。短縮の理由がわかりました。この大会はウエットスーツ禁止となっているので、私も含め技術の低い人にとってはなおさら影響は大きいでしょう。自分では750mをうまく泳ぎ切ったと思ったものの、順位は後ろから1割ぐらいと驚くべき遅さ。この日のために買った?スイムスキンスーツは何の役にも立ちませんでした。
トランジットに行くと、当然のようにバイクは残りわずか。ただスイムは距離自体が短かったため、絶対的な遅れはそれほどではないのが救いです。
バイクは島の西岸の国道を北上しHawiという北端の町で折り返す90km。10月のアイアンマン世界選手権のバイクコースの北半分と重なっています。多少のアップダウンと折り返し地点に向かい150mほど登る丘がありますが、今日の敵は風。
常時10m程度の横風が吹き、時折バイクを持って行かれるような突風も吹きます。北東の風で貿易風と言うそうです(逆に南西の風はコナウインドとのこと)。
この大会はポイントを除いて交通規制はありませんが、全体的に車道も路肩も広く、車がすぐ脇を通って行くようなことはありません。ただ路肩もところどころ(故意に)路面を荒らしたところがありますし、地面に埋められた夜間用ライトの出っ張りに乗り上げないよう注意する必要もあり、走りやすいという感じではありません。ここに風が加わって、終始緊張したライドとなりました。
なお世界選手権ではさすがに道は全面規制されるとのことです。ただカイルアコナの街や空港やリゾート地を結ぶ島の大動脈を閉鎖するのは1日でも負担が大きく、2日は無理、とたまたま話をした現地の人が言っていました。
レースに戻りましょう。
ハワイ島での大会なので、多くの参加者は欧米人です。大柄な彼らは、パワーに物を言わせガンガン踏んで進んでいきます。
途中、下り高速区間でも、横風も何のその。男女を問わず豪快に下って行きます。私も何度か「Right!(右に寄れ)」と叱られました。これだけ見るととても太刀打ちできそうにありませんが、彼らは意外と登りに弱い。私のレベルでもスイスイ抜いて行けます。
残り10kmは概ね平坦で追い風。最後の補給を取ってラスト一気に、と思ったところがむせてしまい、なかなか治りません。ゲホゲホしてスローダウンしているときに何人かに抜かれましたが、皆「Are you OK?」と気遣ってくれました。彼らは優しいのだ。
最終的に、登りでアドバンテージを作って下りでロスし平地はそこそこ頑張って、全体の真ん中ぐらいでバイク終了しました。私としては上出来です。強風で神経を使い首肩腕が疲れましたが、足は比較的残っているようでした。
最後のランは、ホテル近くのゴルフ場周辺を2周します。
これがこの大会の特徴で、カート道だけでなく芝生の上を走ったり、細かいアップダウンが多かったり、暑さも加わってかなりきついランとなります。
1周目。それほど頑張っている感覚はないのに、ペースはキロ5分半ばを維持できます。向かい風区間も大きく遅れません。
ひょっとして好調?
しかしそんなにうまくは行きません。
2周目は図ったようにペースが落ちます。
登りは当然のように歩きます(ちゃんと走れている人はいませんでしたが)。
15km付近、数少ない直線区間は強烈な向かい風。止まりそうになりながらも折り返し点を目指して懸命に走り続けます。
折り返して一息ついて残り3kmは再びゴルフコースへ。
芝生の向こうにホテルの建物が見えてくればゴールはもうすぐ。
人と重ならないよう速度調整しながら、
レッドカーペットならぬ
芝生のグリーンカーペットを踏みしめ
ゴール!!
トライアスロンのゴールはやはり格別です!
ゴール後はすぐにランチ券を渡され、その場で軽食を取ります。ワイルドなハンバーガーは健在。
ただ以前は3杯飲めたビールは缶ビール1本に。
物価高の折、仕方ありません。
足りない分は部屋に帰って補給しました。
レース結果は下記の通り。
[総合] 6:06:50
375位/973人(順位は速報値)
[60-64歳カテゴリー]
12位/52人
総合の相対順位は上位約40%で、5年前とほぼ同じ。
これは年月の経過を考えると上出来でしょう。
年齢カテゴリーでも5年前より相対順位を伸ばしました。
ランは2時間は切れませんでしたが、5年前より4分タイムを縮めました。
タチトラのメンバーと良い練習ができている成果と思います。
今回のレースが次戦(3W後の五島)に向けた弾みになるか、あるいは疲労が取れず撃沈するか、このレポートを書いている時点で不明です。でも次のレースはまた楽しみですね。
最後に、国内でも海外でも、組織が大きくても小さくても、大会が人に支えられていることに変わりはありません。
楽しい思い出を頂けたことに対し、スタッフの皆さん、ボランティアの皆さん、地元の皆さん、レースで共に走った皆さんに、
心より感謝いたします。
■第15回館山わかしおトライアスロン大会(愛称:タテトラ)
2024年5月26日(日)
参加者:氏田英さん、氏田実玖さん、下川さん、岡安さん、河内さん、三宅さん、林さん、太田さん、有賀(レポート)
天気:晴れ
気温:28℃ 水温20℃
タテトラ初参加です。また、昨年10月に入会以来、タチトラメンバーとして初めての大会および、自身2度目のオリンピックディスタンス(公称:スイム1.5km(2周)、バイク40km(9周)、ラン10km(4周))です。
実際は・・・スイムは干潮に近く、泳いだのは1.3kmぐらい。バイクは38kmぐらいでした。(スイムが苦手な私にとってはラッキー!!)
前日の6時半に柴崎体育館に集合し、車2台で出発です。多少の渋滞がありながら、川崎大師近くのコンビニ、海ほたるで休憩を取りながら、順調に昼食の冨浦「お盛ん倶楽部」「おさかな倶楽部」に開店10分ほど前に到着。すでに順番待ちで23番目。でもすぐに入ることができ、新鮮なお魚を堪能できました。
定宿の「げんべい」さんに到着後、バイクで会場の下見。戻ってきて宿の前の海でスイム。寒そうで悩みましたが、皆さんの声に押されて、結果OK。寒さはなく、海に対する若干の不安も解消です(とはいえ、岩に手足付き、擦り傷数か所。。。)。
最後にランで「崖観音」まで往復。夕食はキンメダイの煮つけなど豪華豪華!!お腹いっぱいで、前日の調整はばっちりです。
(K内さんのビールがおいしそうでした。がまん、がまん)
当日は、7時半に宿を出発。会場に着けば気分も盛り上がってきます。8時半からはバイク試走。話は聞いていましたが、コースの狭さに驚きながら、路面状況の確認と安全な追い越し方などを教えていただけました。(試走、大事ですね)
9時半から第1グループのスタート。Hさんがんばって!!(と言いながら自分の緊張感は上がってきます)
10時前から自分も準備開始です。「いつもの練習を、今日はスイム、バイク、ランと続けてやるだけだよ」と言われて、自分にも言い聞かせます。同じスタートのK内さん、M宅さんと談笑(顔は引きつってた?)しながら気持ちを落ち着かせます。
10時40分。第3グループの10人ずつのローリングスタート。干潮のため、相当の距離を泳がず走ります(息があがります)。膝上ぐらいまできたところで、スイム開始。「おおっ 透明度ばっちり!サンゴだ!魚だ!波ないぞ!泳ぎやすい!」と、最初はそんなことを考える余裕はなかったですが、次第に気持ちも落ち着き、周りをみる余裕も出てきました。当然のように周りに追い越されながら、激しいバトルもなく、まずはスイムフィニッシュ。次のスタートを待っているメンバーからの激励を受け、トランジションに向かいます。(めがねしてないので、誰が誰だかよくわかってなかったですが。。。)
シューズを履く姿勢になったときに足がつりそうになりましたが、なんとか踏ん張ってバイク開始です。(ここでガーミンの操作間違えて、バイクの記録取れず。。。直そうと思いましたが、パニくって諦めました)
バイクは基地内の平坦なコースを9周です。サイコンを頼りにしながらも、間違えないよう周回数を数えていきます(♪「いっぽんでもニンジン」を頭の中で歌いながら・・・ がうまくいったかも。世代がばれますね。。歌の詳細はwebで(笑))。
練習も必要だけど、大人として道具をそろえるのも戦略だ!!と言い聞かせ、つい先日インストールした(メルカリ購入の)ホイールとDHバーのおかげか、前半は自分の中では調子よく進みました(ガーミンは動いてないですが。。)。しかし、方向によっては、向かい風はそれなりにあり、後半はだいぶペースダウン(踏みすぎです)。
U田さんには後ろから声をかけていただき、(かるーく、抜かれましたが)力になりました。「クジラ、クジラ(「いっぽんでもニンジン」の歌詞です)。最後の1周」と気合を入れなおして、バイクフィニッシュ。
最後のラン4周。先行するK内さん、M宅さんとすれ違って、「追いついてやれ」と気合が入ります。暑さ対策で、前から、頭から、背中から水をかけてもらいながら、ポカリを飲み干し、気合を入れた通りなんとか走り切れました。(苦しいと自分に負けてしまいがちですが、柵の外からの応援も力になりました。ポカリ最高!!(違う、応援最高!!))
第1グループのHさんにはゴールで待っていてもらい、K内さん、M宅さんとはお互いの健闘を称えあい、後のグループスタートのメンバーとも完走を喜び合うことができました。
レース中やレース後の多少のトラブルはありましたが、参加メンバーが無事に完走することができました。一人ではなく、仲間がいるから、より力が出せるし、楽しめるのだと思います。
2日間の「大人の合宿」最高です。
車の運転や宿の手配など対応いただいたみなさん、ありがとうございました。
前日の海連、対応いただいたみなさん、ありがとうございました。
日々の練習会での先輩方のご指導感謝します。引き続きよろしくお願いします。
大会関係者の皆様もありがとうございました。
来年もきれいな海での大会(おいしい食事も)、楽しみです。
帰宅後の一杯が最高でした(結局それかよ!!)
結果:2:47:35 総合305位/完走659人